23rd 2月2010

虐待はいつの間にかエスカレートするものなのだ

by mogunohashi

子どもや妻への暴行や虐待は、
最悪の事態になってから公になる。

そして、そのとき加害者自身もやっと気がつく場合がおおい。
自分のしていたことが虐待であったことを。

周りはなぜ気がつけないのか?
それは、極度にエスカレートする早さが原因かもしれない。

初期段階は何気ない、じゃれ合い程度。

中期段階はアザが出来たりするような強さで、
あるいは本気で殴ったり、蹴ったりを
怒りに任せて行動してしまう。
ただし、この段階ではまだ自制というか無意識のリミッターが効いている。

この中期が長い間続く。

一見ちょっとしたケガにも見えるので、
周囲もそんなに気に留めない。

被害者も我慢ができるのと、
愛する人だからそのうち自分で気がついて止めてくれるコトを願い
なんとかやり過ごしてしまう。

ところが、中期から末期への過剰な暴力のエスカレートは
あっという間なのではないだろうか?

多分、SOSを余裕はない。

中期に長い間の暴力に慣れきった加害者は、
あるときリミッターを意図的に外しにかかる。

そして、被害者のリミットをさぐり始める。
過剰な暴力によって。そして、リミットを超えたとき
自ら愛する人を殺してしまうのだ。

暴力を受ける側は、長い間の暴力によって
命の危険を感じることが希薄、
もしくはこの暴力から逃れるための手段として命の放棄を無意識に選択、
あるいは、幼くして只ただ耐えることしか出来なかったのだろう。

大抵の加害者は、
最後に自分のしてしまったことを
してきたことの残虐さをやっと理解できるのだ。

全てが手遅れなのに。

ならば、いっそ悪魔の心のまま生きていけば
悲しむこと等ないのに。

なのにバカな人間は
ほとんどの場合、天使と悪魔が同じヒトに中に共存していることを
忘れているのだ。

悪魔に支配される大人が多い
日本は今呪われているのか?

いや悪魔のごとき、残虐な心に流れる涙は天使のものではない。
天使なら、それすら許せるのではないか?

なら、人間とはなんだ?
いまだ答えは、ないのではないか。

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